概要


 高エネルギーの電磁波、すなわちγ線を放出する物質は数多く存在する。しかし、そのγ線のエネルギーを測定することにより、その物質が何であるか特定す ることができる。

 既知の線源から放出されるγ線エネルギーを測定し、そのエネルギーを元にして未知の線源のγ線エネルギーを求める。その結果、線源を特定できるまでに至 るか実験を行う。なお、今回はセシウム137を既知線源、コバルト60を未知線源とする。

 γ線を検出する装置としてはNaIシンチレータ、光電子倍増管を使用する。この信号を増幅し、デジタル信号に変換することにより、どのエネルギーがどの くらい発生したかをパソコンで明示的にみることができる。

 γ線と物質の相互作用には光電効果、コンプトン散乱、電子対生成の3つがあり、線源から放出されるγ線エネルギーの値以外にもさまざまなエネルギーの電 磁波が測定される。それぞれの現象には特徴があり、どのエネルギーピークがどの現象によって現れるものか判断できる。 線源を特定するには、誤差を判定し、その範囲内では特定の線源しかないといえる誤差でなければならない。装置による誤差、バックグラウンドによる誤差、読 み取りによる誤差を考慮したところ、想定内の誤差であるといえることができた。
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